素材との出会い

大和茶

806年、弘法大師(空海)が唐よりお茶の種子を持ち帰り、奈良・宇陀に植えてお茶の製法を伝えた事が大和茶の起源とされている。(奈良市農政課 ならじかんより抜粋)標高200~500mで、平均気温13~15℃、降雨量1500mmの山間冷涼地で日照時間も短く、昼夜の温度差も大きいため、良質なお茶の生産に適している土地で日本でも有数の茶の産地で全国7位の生産量を誇ります。


その中で、粉末ブレンド茶は田原地区、月ヶ瀬産の4つのお茶農家さんのお茶を使用しています。

1つ目のお茶は、10年以上前にカフェでコーヒーとラテを出すメニューを開発中に、マルシェで商品を見つけました。香りや苦味、旨味などのバランス、ミルクとの相性が良かったので、生産者さんに連絡し、初めて大和茶の農家さんと出会えた時は、とても嬉しかったです。中学生から農家をしている生粋の農家さんです。

2つ目のお茶は、カフェと同じ商店街で事業をされている方の前職(百貨店勤務)の同期で、今は自然農法のお茶農家をしている女性がいるということで、紹介していただきました。笑顔の素敵な方で、純粋に農業が好きで作物を育てている姿が素敵でした。

3つ目のお茶は、奈良で自然、お茶、人、の循環を考え、究極なお茶の栽培をしているお茶農家さんから。わからないことがあればいつでも相談できるお茶博士のようなお茶農家さんとの出会いは、私の身体に良いお茶の商品づくりのベースになっています。

4つ目のお茶は、安心して飲めるお茶や米、野菜を作りながら、農家レストランを運営している10年くらい前からのお付き合いのある農家さんのお茶です。素材の味をしっかり味わってもらえる優しい味の料理の数々。

「素材」に寄り添っている事と私の食品作りの方向性が一致していました。農家を守る素敵な女性との出会いは貴重でした。

どのお茶農家さんに共通しているのは、奈良の土地に合ったお茶の持つ本来の味を大切に守り続けていること。そして、お茶を飲む人の心と身体に寄り添って、農薬は使用せず、愛情をたっぷり注いでお茶を栽培しています。

私は、そんな優しさの詰まった「美味しい大和茶」のファンの一人です。

緑茶レモングラス

ばらのり

レモングラス

インドで数千年の歴史がある「アーユル・ヴェーダ」では薬として用いられている。マグネシウム、カリウム、カルシウム、葉酸、ビタミン•C、ビタミン•B1、ビタミン•B2、ビタミン•A、亜鉛、銅、マンガンが含まれている。

人口が減る集落に活気を取り戻そうと、地区ぐるみで農薬や化学肥料を使わずにレモングラスを栽培し、平原ブランドを広めている北谷さんと展示会場で出会い、直感で良い商品と思い、サンプルをいただき、すぐに試作をしました。雑味もなく、香りもしっかり!美味しいレモングラスを使った理想の粉末ブレンド茶が完成しました。


ほうじ茶黒糖しょうが

はとむぎ

黒糖(純黒糖)

サトウキビの絞り汁を加熱し、水分を蒸発させて濃縮したものを冷やして固めたもの。「白糖」「はちみつ」「水」などを一切混ぜないで、サトウキビのみを使用。
一般的な砂糖に比べて黒糖には、ビタミン、カルシウム、マグネシウム、銅、亜鉛などが含まれる。

粉末ブレンド茶に素材にするには、粉末タイプで混じり気のない黒糖を探すのに苦労しました。

サトウキビの絞り汁をそのまま煮詰めて加工を一切していない、サトウキビ100%の黒糖、宮古島多良間産の黒糖は、ブランド黒糖「沖縄黒糖」のひとつになっていて、柔らかい甘味と芳醇な香りとコクがあり、ほうじ茶との相性の良いとても美味しい黒糖に出会えました。


炒り玄米

生姜

生姜を蒸して乾燥させて作られる「生姜粉末」を使用。
生の生姜に含まれる成分ジンゲロールから、加熱や乾燥させたことによりできるショウガオールという成分を含む。爽やかな香りと清涼感のある辛味が特徴。

高知県産の「直七」のPRの仕事をしていた知人を介して、県の方に生姜の生産者さんを数件紹介をしていただきました。生姜農家だからできる生姜の加工として、畑から粉にするまでを全てされている農園さんのものは香りがよく、辛さもある「生姜粉」でした。生姜は、微妙な加減で味が左右するため、粉末茶を作るのに、かなめの素材です。美味しい生姜粉との出会いのおかげで、安定してバランスの良い粉末茶の商品を作ることができるようになりました。


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